ご無沙汰しております。
trino246と申します。
どうでもいいですがtrino246という名前は 2,4,6-トリニトロフェノールから来ています
理由はとくにありません。たまたま高校の化学やってたときに記憶に残ってて昔からアカウント名に使用しているだけです。
大学の研修医になった
さて、医学生ではなくこの4月から研修医になりました。
大学の研修医です。
www.no-try-medical.com
理由は上記にだいたい書いていますが、一番の理由は「大学にできるだけいたくないから大学の研修を選んだ」という意味合いが強いです。これについては何言ってるかわかんないと思いますが内科専門医試験受験の見通しがたったあたり(かなり後ですが)で記事にできたらなと思っとります。
決めたものを変えることはできないですし、変える気もありません。
個人的には後悔はしていません。何度か「え?これ... やっぱ失敗だったんじゃ...」 なんて思ったりして今後のことや今自分の置かれている環境を振り返って考えてみたんですが、どう考えても大学の研修にするのがbetter、という結論が出ますので、まぁ良かったかなと思っているところです
給料はそりゃ市中に比べれば雲泥の差ですがそこまでうちは低くないかなというところです。
大学の研修に来てまだ4月の段階ですがわかったことは以下のとおりです
明確な大学である理由がないのなら市中に行こう。
これは前にも書きましたが、大学は普通は選ばないほうがいいんじゃないかなという見解が自分の中でずっとあります。
大学の同期の研修医が2年次の先生の話を参考にしつつ、手技できるらしいよ、とかまずは王道のここでしょとかでローテを決めて配属されていますが、だいたい始まって数週間、そういった人たちからは「聞いてたのと違う... なんもしてねぇ... ここは選ぶもんじゃない...」なんてアドバイスなのか愚痴なのかそんな言葉を聞きます。
もちろん市中の同期の話を聞いたりしても聞いてたのと違う... なんてことは聞かれたりしますが、仕事の内容を聞く限り明らかに彼らのほうがカルテを書いて、自分での診察もし始めて、看護師さんに無駄にcallがかかってきて とおっ、研修医やな。ってことをやってる印象を自分は受けます。
あくまで個人的感想ですが。市中の人は市中の人で違う思うところがあるでしょうけど、個人的にはそのイメージです。
「自己研鑽」はお金の入らない仕事という意味でなんとなく悪いイメージがついている言葉のように自分は思っていますが、自発的に勉強するという意味での自己研鑽を大学で研修受ける我々はやっていかないと取り残されてしまうような、そんな気がしています。
ちなみに前にも書いた気がしましたが、自分のところのプログラムは院外にもわりと行きたいときに行けるような感じになってます。ですんで、自分は自分で大学でやらな、みたいな科以外は院外の病院でやろうかなと思っている所存です。
吉と出るか凶とでるかは... 2年後の3月にはそれなりにわかってるかな。お楽しみに。
逆にこれは大学で実際科に配属になってからわかった大学のメリットと言えるんじゃないかなって話ですが、
後期研修プログラムの関係で3年次の先生が多くいて、指導医はいるけどメインは3年次の先生とやりとりしてーって感じなので、非常にやりとりがしやすい感じがしました(人によるとは思うけど)
ので、内科専門医についても色々聞けましたし(どこで症例GETするのがいいかとか)、手技についてもその科専攻の先生がついてくれるわけでなんとなく安心感があります(まだ4月ではあるけど!)。
ここらへんは研修始まってからわかった、よかったことですね。2年次の先生も皆色々教えてくれますが、この疾患のこれが、この患者さんのこれが知りたい!!ってなったときまず専攻医の先生に聞けるのは気兼ねがない感じがして個人的にはGoodです。(人もいるからみんな殺気立ってなくて聞きやすい)
だとしても個人的には市中のほうがいい感じするけどねぇ...
ということで個人的主観でした。
あとツイッターを見ると今年度から大きく研修医の修了要件が変わってまだ良くわかっていない人もいるようです。
うちはめっさ丁寧にどこがどうとか教えてくれましたが、そういうところばかりではないようなので、そこらへんは研修医担当の方に今のうちに早く聞きに行くことをおすすめします。めっさ丁寧に教えてはもらったとは思っていますがそれでも疑問が湧いてくるレベルなのでさっさと聞くほうが2年間の為になると思います。
変わったばっかりで研修担当の人もまだわかっていない部分が多いと思いますので一緒に確認するくらいの気持ちできいてみたほうがいいかと
どうでもいいですが、今年の自分の目標は「わからなかったら、聞く」です。
本を読んだ
あとで以下のサイトにも投稿する予定ですがどこに需要があるかわからないけど読んだ本を簡潔に羅列していきます(サイトのほうではもっと細かく書くかも)
igakusho-review.com
読んでよかった本(ほぼ通読したもののみ)
内科レジデントの鉄則
うーん。よくできてる。
そりゃみんな持ってるわ。そんな本です。
症例提示があり、そのあとQ&Aがあり、必ず覚えおかないといけない鉄則があり、チャプターの最後には確認の穴埋めテスト
というスーパー親切設計で読みやすく習得しやすいと思いました。
国試範囲で最近出てたなぁなんて内容も散見されて本当に他にやることないできた医学部生なら一読もいいような気がします。
個人的にはまず研修医、病棟管理から始まると思いますのでこちらABCで章がわかれていますが、そのうち「入院患者の管理で困ったら」の部分を通読するのがいいかなと思っています。
あとはローテ科に合わせてその科にかかわる項目をB「内科緊急入院でよばれたら」で、当直で患者見たらその内容に合わせてA「当直でよばれたら」で復習なんて形がいいんじゃないかと思っています。
輸液や抗菌薬の基礎的な使い方も載っている隙のない内容となっていると思いましたのでぜひに。
ちなみに周りで内科レジデントの2版を持っている人がいたので目次みてみましたが抗菌薬や輸液の項目がなかったりするようなのでケチらず最新版を買うことをおすすめします。
3秒で心電図を読む本
THE、すぐ仕事する本。
数時間で通読できて心電図の確認ルーチンが鍛えられます。
学生時代も一読したけど、非常にわかりやすい。 ただし心電図がどうとかそういう話ではなくまず心電図が何を伝えているかを読み取るという内容なので詳しいこと話は他の本に譲るべきです。
まず動けるようにという意味でおすすめの本です。
ちなみに自分は今後コウメイ先生の以下の本、前も読みましたがあとで熟読する予定です
竜馬先生の血液ガス白熱講義150分
非常に平易な文で読みやすい。基礎の基礎から実践的なところまで教えてくれるといった感じの本です。
150分と言ってる通り数時間で読めます。
実践的に使うときの考え方についてはこれを読んだ後内科レジデントの鉄則の血液ガスの項を見れば完璧になるんじゃないかなと思っています
具体的な症例ごとの考え方はこっちで確認しておくべきでしょう(まだ読んでないけど読んだらお伝えします)
とりあえずまじめに読んだのはこんな感じ。
抗菌薬についてはツイッターで紹介したAntaaのやつでとりあえず最低限みといたぜー感を出して自分で安心しておきました。
感染症の入門
— trino246 (@TrynoteN) April 19, 2020
Antaaで十分やんけ...やんけ...https://t.co/Pe3fZuGuE2
読んだけどなんだかなぁと思った本
(ただし50-60%読んだだけなので実際はいい本かも)
あの研修医はすごい!と思わせる症例プレゼン ニーズに合わせた「伝わる」プレゼンテーション
もう見た。知ってた。
と思って読んでたらこの本の折り返し地点をすでに越していたのでそのあとのページをパラパラみて止まっています。
少なくとも半分はふつうに病棟実習なりプレゼンの機会があれば知っている基本的なことしか書いてなかった印象です。(あくまで個人的意見)
さらにこれは自分の感性の問題かと思いますが、毎項目ごとに最初研修医と指導医の会話から始まるんですが、なんか指導医が謎に関西弁で鼻につきました。
関西弁貫き通せばまぁいいかなと思いましたが、その会話文が終わったら標準語で説明が始まり、じゃあなんなんだとこの関西弁.... と思いながら読みました。
後半のほうはコンサルなどのプレゼンの話が載っているようでしたのでそっちはもしかしたら使えるかもしれません。でもコンサルの文章どうかくかとか上の先生に聞けばよくね... なんて思ったりしたのでうーんって感じです。
一方他にプレゼンの本として以下があります。
こちらは各科の重要な疾患それぞれでプレゼンすべきことを教えてくれるのでこっちのほうが個人的に役に立つなぁと思ったとこです(まだ自分のローテしてる科にかかわるところしか読んでないけど)
シチュエーションで学ぶ輸液レッスン
すまんな... ワイにはちょっと最初の取っ掛かりとしては重かったわ....
って感想。
1/3あたりまではへぇへぇそうでやんすか と勉強になるなぁなるほどなぁと読んでましたが、1/3超えたあたりから自分の頭が文章をシャットアウトしてしまいました。(腎臓の機能の理解がおいついてなかった。わからなくて病みえ取り出した)
シャットアウトしてしまったため、あげくツイッターで質問をしてしまった次第です
ゆるぼ
— trino246 (@TrynoteN) April 24, 2020
水とNaが一緒に動く
というか
体内のNa量が細胞外液量を規定する
なぜそうなるのかわかる人いたら何もわからない私に教えていただきたいです。
ふつうにNaが水和するもので、かつ細胞外液で最も多いイオンだからってことでしょうか‥?
(日本語が変だったらすいません)
民谷先生、丁寧に返信くださってありがとうございます。
輸液でどこまでまず知っておくべきなのか、そこらへんもよくわからないままの状態です。
ということでちょっと他の現時点で発売している輸液の本でなにか探す旅に出ようと思ってます。
コウメイ先生の本は期待ですが、それまで戦えるツナギは必要だと思いますのでね...
とりあえずレビューできるのはこんな感じ。
自分の今後の本読みの流れとしては
まず覚えるべき内容(たくゆきじ先生が以下のサイトで挙げていた項目)
takuyukiji.com
の本の入門にあたる本 or 講義を読む・見る→通読できてそのあとステップアップできる系の本を読む→通読でない都度読む本で都度勉強する
という方針を考えています。
そのほかローテ科にあわせた本を読んでいこうと思います(ローテごとの本については9月くらいにまとめて何読んだかまずかければなと)
あとケアネットTVも少しづつ見つつって感じで。
次読み切る予定の本はこれ
ただし、うちの先人がよくできたカルテのテンプレを作っているため、折り合いをつけながらって感じにはなりそうですが、とりあえず通読予定です。
最後に本の選び方ですが、
医学書レビュー.comをはじめとして多くのサイトに様々紹介があると思いますが、当然どれもn=1の意見であって、自分にそれが合うかどうかはやっぱり見てみないとわかりません。
レビューで当たりをつけるのはいいとは思いますが、できれば現物を確認してから購入することをおすすめします。
本を安く買う方法については以下参考になると思いますので一応ご紹介
keiyouwhite.com
というわけで今日のお話はここらへんで終了です。
コロナの影響で当院も色んな物が延期・中止をはじめとして影響がだいぶ出ています。
が、とりあえず自分は元気なので元気なまま研修医頑張っていきたいと思います。
次は仕事以外で4月末までになにやってたか書こうかと思ってます。
では。